クリアランス証明書 (Certificate of Clearance) はシンガポール滞在中に犯罪歴がないことを証明するもの。
イギリスで18歳以下のいる環境でアルバイトを始めようとしたら、過去10年に3ヶ月以上滞在した国での犯罪歴がないことを証明する必要があったので、今回はどうやってシンガポール外からクリアランス証明書を手に入れるかについて書こうと思う。
手順をざっくり説明すると、シンガポール警察のウェブサイトのクリアランス証明書のページでオンライン申請をして、警察署など認定された機関で指紋採取を行い、その指紋押捺の原本をシンガポールに郵送し、クリアランス証明書を自分の住所に送ってもらうという感じ。
クリアランス証明書を申請するための請願書提出
まず、シンガポール市民以外の人は証明書の申請をする前に請願書をオンラインで提出しないといけない。クリアランス証明書のページの一番上の項目: Appeal by non-Singapore Citizens to Apply for Certificate of Clearance を開いて、LOG IN VIA FIN をクリックして進む。
LOG IN FOR INDIVIDUAL USERS (SINGPASS) はシンガポール市民や有効なビザを持っている人でないといけないみたいで、私はSINGPASSのアカウント登録ができなかった。
LOG IN VIA FINの方なら FIN (Foreign Identification Numbers)かNRIC番号があれば進める。
FINは学生ビザに記載されている。
LOG IN VIA FINをクリックしてから、FIN、パスポート番号、国籍、セキュリティ対策の番号を入力して、NEXTを押す。
私の場合、シンガポール留学時のパスポートの有効期限は切れていたので、現在のパスポート番号を入力した。
Personal Particulars
FINとパスポート番号、国籍は前のページで入力したことがそのまま反映されている。
記入項目がたくさんあるが、アスタリスクがついている部分だけ記入すればいい。
Present Occupation の職業欄は選択肢がとても多いので、コマンド/コントロール Fをしてキーワードを打って探したほうがいいと思う。大学生の私は “student” をキーワード入力して選択肢からFULL-TIME STUDENTを選んだ。
Are you currently residing in Singapore? では NO を選んで、その下に自分の住所を英語で書く。
Period of Stay はシンガポールに滞在していた期間を記入する。
右上の写真はここでアップロードしても後で他の提出書類と同時にしてもどっちでも大丈夫。
Appeal Details
Appeal Plea には、なぜクリアランス証明書が必要かを簡単に書けばいい。私は To work in an environment where children under the age of 18 are present in the UK. とだけ書いたが問題なかった。
Country Requesting COC from SPF はどこの国でシンガポール警察からクリアランス証明書を求められているかを書く。私の場合はイギリス。
Date of Departure は正直よくわからなかったが、とりあえずイギリスに入国した日を書いといた。
Purpose for which COC is required で OVERSEAS EMPLOYMENT を選んだら、職業の内容や期間を記入する欄が現れる。どのくらい働くかは私の場合決まってなかったので記入しなかったが、アスタリスクもついてない質問だし大丈夫だった。
Upload Attachments
Passport Photo to be printed on COC は JPEG, BMP or PNG いずれかで、それ以外は PDF じゃないと進めないので注意。
Passport Photo はパスポートサイズの背景が青色の写真を送ったら、後日メールで白背景しか認められないと連絡が来た。
Letter from Overseas Authority はイギリスのバイト先の人事部長に書いてもらった、働くためにクリアランス証明書が必要という内容の手紙をアップロードした。
Photocopy of Identification (NRIC/ID) は学生ビザ等のカードのスキャンを送ればいいのだが、私は実物がなぜか見つからなかったので、昔スキャンして紙に印刷しておいたのを改めてスキャンし送った。
最後の Confirmation で記入内容を確認して提出すれば、提出内容のPDFをダウンロードできるので、保存しておくといいと思う。私は2日後に請願書が承認されたというメールが届いたので、再度クリアランス証明書のページにアクセスし、Apply for Certificate of Clearance の項目を開いて、前回と同様 LOG IN VIA FIN で申請の手続きを進めていった。
クリアランス証明書の申請
新しく eAppeal No. の欄が加わってるので、請願書を提出した際に表示されていた APP/ から始まる番号も入力する。
次へ進んでからは請願書に入力した内容がそのまま反映されていた記憶で、最後に S$60 をクレジットカードで払えば完了だったと思う。(改めてこのページで入力して次に進もうとしたら、クリアランス証明書を複数申請 (追加でS$30かかる) しかけたのでもう進められない。)
オンライン申請したその日中に、S$60を支払ったことの領収書がメールで届いた。またメールには、認定された指紋記録機関で採取を行い、その指紋押捺の原本と添付されている領収書をメールに記載されている住所に郵送して申請完了と書かれていた。
ちなみに私は、イギリスのメトロポリタンポリスで日本の警察証明書用と共に指紋採取を行い、在英国日本国大使館の日本用の警察証明のページからメトロポリタンポリスのウェブサイトで指紋採取の予約を行った。
メトロポリタンポリスでの指紋採取はあっという間に終わったのだが、担当の人に黒いインクを指につけられ指紋押印用紙にどんどん押して写していくという原始的な方法でちょっとびっくりした。
後日、その指紋原本とメールに添付されていた領収書を入れた封筒をシンガポールに郵送し、その約3週間後に申請が通ったというメールが届いた。それから2週間も経たないうちにクリアランス証明書が私のイギリスの住所に無事に届いた。
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